建設

電気施工管理技師の魅力とここが辛い事〜給料から働きがいまで

世間ではいろいろな業種の仕事がありそこに従事する就業者の方は様々な思いを秘めて働いていると思います。

その中で電気施工管理技師の仕事の魅力をいくつかに分けてご紹介したいと思います。

少しでも電気施工管理技師に興味を持っていただける方が増えると幸いです。

電気施工管理技師の魅力①給料はどれくらい?

やはり一番気になるのは給料ですね。元請け、下請けという立場でも変わってきますし年齢、経験年数、能力面でもさまざまです。今回は35歳を基準として、元請け、下請け、保有資格などで比較してみました。

*元請け1級電気施工管理技師   元請けというのはサブコンの企業を対象にお話しします。元請けとなると1級電気施工管理技師の資格は必須といっていいほどです。そして消防設備士甲4類も必要となるため管理者の中ではかなり高い立場になります。企業によりますがだいたい800万くらいが相場になっています。この年代ではかなりいい給料だと思います。

*元請け2級電気施工管理技師    元請けで2級電気施工管理技師はあまり取得しない資格になります。2級では金額の大きい現場の責任者をすることができないので担当者までになります。したがって給料は650万くらいまでになります。それでも全国平均よりは200万ほど高い数値になっています。

*下請け1級電気施工管理技師   下請けとなると一概には言えなります。理由はどのサブコンに出向しているかにより単価はかなり違うからです。しかし1級電気施工管理技師、消防設備士甲4類を取得していると平均で600万くらいになります。

*下請け2級電気施工管理技師   下請けでは現場の管理者になる為の必須資格になります。金額の大きい現場にも入れますが代理人補助という名目になってしまいます。これもサブコンによりますが平均500万までになります。

電気工事施工管理技師の魅力②働き甲斐

上記で書いたように全体的に給料は高い電気施工管理技師ですが給料がいいから働き甲斐があるというわけではありません。私の意見と同じ立場の方の意見をご紹介します。

*私が働き甲斐を感じるとき   私が特に感じるときは竣工とときです。短い現場もありますがそれでも半年くらいはかかります。いつものことですがなかなか思うようにはいきませんし、挫折しそうな時もあります。しかし竣工を迎えたときに仕上がった物件を見るといろんな思いが交錯します。今回の反省点認められた事案全員の安堵の表情、を見ていると辛かったことでも明日からの自分の糧になると思うことがよくあります。そんなときこの仕事についてよかったと感じます。

*Aさんが働き甲斐を感じるとき   Aさんは施工途中に働き甲斐を感じるようです。施工管理技師は現場で施工をするわけではないので客観的に見れば裏方のように見えます。しかし職人さんからの依頼、元請けからの要望などを処理していき成果が出たときに自分も現場の歯車になれていると実感したときに働き甲斐を感じるようです。

 電気施行管理技師になるには?実体験〜

以前私は施工管理技師になろうとは思いませんでした。なぜなら大した学歴もなく社会から電気の知識を覚えはじめました。しかし社長から資格だけでもと進められたのがきっかけでした。私のように0から1級電気施工管理技師になるまでどれくらいかかるのかご紹介します。

*第2種電気工事士取得   この資格は実務経験は必要なく誰でも取得することができます。高校で電気科を専攻していれば在学中に取得できる資格です。

*第1種電気工事士合格   この資格は実務経験なしでも受験することは可能です。合格しても実務経験が大学で電気科専攻で1年、高専で電気科専攻で1年半、高校で電気科専攻で3年、その他は5年あれば免状を発行し取得することができます。ちなみに私は普通科の高校でした・・・

*2級電気施工管理取得   この資格は第2種電気工事士取得後3年の実務経験、第1種電気工事士取得者などか受験することができます。私は合格したとき第1種電気工事士はまだ発行できていませんでした。

*1級電気施工管理合格   この資格は第1種電気工事士合格者2級電気施工管理取得後5年の実務経験で受験することができます。合格率は30%ほどとやや低めになっています。ちなみに私は2回目で合格しました。

*管理技術者講習   実は1級電気施工管理合格だけでは管理技師にはなれないのです。金額の大きい現場になると管理技術者を持っていないと担当者になることはできません。1級電気施工管理合格後2年の実務経験が必要になるので1級電気施工管理だけ持っていてもあまり意味はありません。

 私は23歳から電気の仕事を始めて管理技術者講習を受けたのが33歳でした。実に10年もの歳月がかかってしまいとても長い道のりでした。

電気施工管理技師のここが辛い①拘束時間

施工管理技師も基本的には8時間労働で残業も労働基準法内での就業となっています。

しかし毎日ではありませんが現場が繁忙期を迎えると「そんな法律もあったなぁ・・・」という感覚に陥ってしまうこともあります。具体的にどんな時拘束時間が増えるのかご紹介します。

*突貫工事になった時   現場が突貫になると現場全体が残業モードに突入します。職人さんはもちろんのこと管理技師も図面や工程の変更に追われます。そしてなにより職人さんが帰らないと帰れないということです。基本的に管理者不在での作業は大手ゼネコンでは禁止されています。

*設備障害が起きた時   電気設備、その他の設備に電気的トラブルが起きた場合、問題解決はもちろんのこと即日修繕が不可能な場合は計画書を速やかに提出しなくてはなりません。独断でなく上司や所長に承諾を得なくてはならないのでやり直しがでると日付けが変わることもしばしばあります。

*労災事故が起きた時   労災事故が発生すると作業はストップとなります。まず被災者を病院に連れていかなくてはなりません。その後労災の処理を行わなくてはなりません。その中で一番大変なのが原因究明の会議です。不安全行動が原因となるとお叱りの時間がかなり続いてしまいます。その後報告書の製作が待っているため、施工面での仕事がたまり時間はいくらあっても足りない状況になってしまいます。

*月に一度の定例会    現場以外でも月に一度の会社での定例会があります。現場の進捗などを報告する会です。何事もなければ1時間ほどですが指摘事項があると3時間を超える時もあります。たまにその後食事となるとなんとも言えない気持ちになります・・・

電気施工管理技師のここが辛い②現場での利益の管理

現場では目には見えませんが日々お金が動いています。決められた予算の中でやりくりしなくてはならないので一番気を使う業務でもあります。どんな時にお金が動くのか具体例を挙げてみます。

*資材の発注    施工に必要な資材は決められた業者に発注します。過剰にとると損害になるのは当たり前ですが少しでも安い資材をカタログから探さなくてはなりません。実際に施工する立場ではないのでここでコストを抑えなくては利益は生み出せません。しかしコストを考えて発注しても職人に不評のときはかなり嫌味も言われます。

*作業人数     現場に職人さんの数が足らないときには適切な人員を確保しなくてはなりません。基本的には県内から探しますが集まらない場合には県外から呼んでこなくてはなりません。その場合には宿泊施設も用意しなくてはならないのでコストがかかります。それを回避するにはあらかじめ県内の企業に声をかけておく必要があります。

*補修工事    電気設備は大半が他業種の設備、造営物に付帯しているため破損や傷をつけると補修費が発生します。補修となると材料費、撤去費用、人件費が上乗せされた費用を請求されます。補修となるとなかなか値下げ交渉には応じてくれません。

電気施工管理技師のここが辛い③人間関係

建設現場にはいろいろな立場の人が集まっています。施工技術、管理も大切ですが人間関係も同じくらい大切なことです。施工技師の立場からみた人間関係をご紹介します。

*他業者との関係   工事を進めていく上では必ずと言っていいほど他業者がいます。その中で工程を調節していかなくてはならないのですがやはり人間ですのでいろんな方がいます。ここで人間関係がこじれるとまともに現場が進むことはないでしょう・・・相手の言い分を丸呑みはできませんが怒りを買わない程度に駆け引きをしなくてはなりません。心無い言葉を言われたりすると食欲が落ちることもあるんですよ・・・

*企業内の人間関係   他業者とは違い言わば身内のような関係です。しかし意見が合わないとき、上司の機嫌が悪いときなどは事務所ないは険悪な空気になります。繁忙期になるとみんなピリピリしているので気持ちがわからなくもないですが、事務作業もあるのでなかなか事務所から抜け出せないのが現実です。

*元請との人間関係    元請企業の方と険悪になるのはミスしたときくらいですが一番気を使うのは就業後の食事です。現場でのコミニュケーションも大切ですが要所では外で食事をし、一緒にお酒も飲みます。難しいのが頻度です。回数が多いとゴマスリ、少ないと付き合い下手と思われかねないのでほどよい頻度で誘わなければいけません。上層部の方との食事はなかなか慣れないものです。

電気施工管理技師のここが辛い④プライベート

我々施工技師のプライベートの時間はどちらかといえば少ない方です。ここで既婚者独身者のプライベートとはどんなものなのかご紹介したいと思います。

*既婚者   やはり家族がいるので就業時間が終わるとまず家に帰らなくてはなりません。どこの家庭も同じですが会社帰りに寄り道してしまうと奥さんの怒りを買ってしまいます。なので毎回上司のお誘いに付いて行くわけにもいきませんし、一人で娯楽を楽しむのも回数が限られます。家庭で愚痴ばかりこぼしていると奥さんのストレスにもなりますから月に一度くらいは一人だけの時間がほしいものです。

*独身者    建設業での独身者は内部のでは少し偏見があるように思います。一人暮らしならなおさらで上司などからは「帰ってもすることがない」などと言われ理不尽な残業をこじつけられるのを目にします。残業がなくても若い独身者は自宅に仕事を持ち帰る人もいるらしく、私の部下は結婚したくても建設業は出会いがないと嘆いています。限られた時間で自分の時間を作り出しその中で出会いを求めるのは厳しいと思います。建設業では30歳前後が結婚の敵年期と言われいます。少ない時間の中でいい出会いに巡り会え結婚できるチャンスをものにしてほしいものです。

最後に

電気施工技師という仕事を紹介いたしましたがどんな印象を持ちましたか?

私は建設業は肉体労働というイメージで就職しましたが管理者となり思うのがよくドラマでみるサラリーマンに近い印象があります。厳しい世界ではありますが志しを持って自分が選んだ道だと言い聞かせて日々を過ごしていこうと思います。私は当初資格を取るには勉強すれば取れるものと思い込んでおりました。

今となり感じることはどの仕事にも続けた者でないとわからない領域があると思います。資格も勿論ですが立場もその一つではないでしょか。

一つステップが上がるとまた見えなかったものが見えてきて成長していき、それそれが自分なりのゴールへ向かっていっています。

私はこの電気施工管理技師を通じてまだ行き着いていない領域へ、そして自分だけのゴールを目指して歩いて行こうと思います。