<プロ目線での失敗しない工事>
水回りのリフォームといえば、台所の水栓(いわゆる、蛇口)など各水回りの水栓交換工事。
台所が詰まった、トイレが詰まったなどの下水管の詰まり修理。
もっと大規模で言えば、ユニットバスの交換、便器本体の交換工事。
賃貸でお住まいの方は、なかなか大規模の工事を見ることがありませんが水栓交換や
下水管の詰まりなどは経験のある方は多いかと思います。
その工事が終わった際に
「なんでこんなに高いの!?」
「思っていたのと違う!?」
そういったことがないように、プロ目線での意見をまとめてみました。
目次
水道屋の工事料金はなぜ高いのか!?

水回りの工事料金はなぜだか高い。そんな疑問のまま過ごしている方は多いかと思います。
そんな疑問のまま過ごしていると業者の思う壺になってしまいます。
なぜなら、工事業者も商売のためある程度は料金を高めに設定しある程度値切られる前提で
見積を作っている場合があるためです。
その為、工事を依頼する場合は複数の業者に見積もりを取ることを大変おすすめいたします。
しかし、インターネットが普及した今「水回り リフォーム」「水回り 工事」などと検索すると
上位に表示されるのは、資本を持った業者がトップに表示されています。
資本を持った業者といえば水回りの大手の業者であることが多く、CMやインターネット広告といった宣伝費に莫大な資金を投入しているためその宣伝費の回収料金が見積にも含まれているから高くなることが多いです。
その為、複数の業者から見積もりを取り見積金額の違いから業者を選定する方法をおすすめいたします。
知らないと損をする!工事業者による施工の違いは!?

水回りの工事の際、施工の違いは多いにあります。それは、水回りの部材(材料)は上水の管の種類だけでも、6種類以上ありその管それぞれに特性、金額の違いがあるためそれぞれ施工方法も違います。しかし、給水管や排水管などの配管は基本的には目に見えるところには配管しないため管の種類はお客様には目に見えないところに配管します。
その為、管の種類は一般的な戸建てや賃貸物件の上水あればIHパイプと呼ばれる黒い塩ビ管もしくは、架橋ポリブデン管で十分かと思います。また排水管などであれば、できればVP管できなければVU管の塩ビ管を使用すれば問題ないかと思います。
管の種類が決まれば、あとは水栓交換であればお客様の希望を伝えて業者に選定していただければ大まかな工事方法は決まるかと思います。
水栓の種類が決まれば見積での水栓の金額がインターネットでの価格とどの程度開きがあるか?工事費はほかの業者といくら違うかなどを比較すれば、より適正金額での施工を業者にお願いできると思います。(業者から見れば、業者泣かせな方法ではありますが。)
お手軽にできる排水管つまり予防とは!?
排水管の詰まりとはトイレで一番多いのが、財布を落としてしまったなどの異物で詰まってしまう場合です。この場合は、注意力の問題なのでまずは物を落とさないように!としか言いようがありません。
台所の詰まりで一番多いのが、「油」詰まり。この場合は、予防策があります。
1.油のついた食器類はスポンジで洗う前に、キッチンペーパーなどで油をふき取る。
2.洗い物が終わったら、沸騰した熱湯をヤカン1杯排水口に流す。
この二つで、だいぶ予防できます。
熱湯を沸かすのがめんどくさい方は、油の付いた食器をキッチンペーパーなどでふき取るだけでも相当長持ちしますので是非やってみてください。油をふき取ったら、洗い物も楽になるので一石二鳥です。
洗濯機の詰まりで一番多いのが服の繊維が排水トラップに溜まってしまい、水が流れにくくなってしまう場合です。
その場合は、洗濯機のホースが刺さっているところを分解(ほとんどの場合は工具不要ですが、固着してしまっている場合はラジオペンチなどがあると便利です。)し取り外して綺麗にしてあげれば、ほとんどの場合は解消します。
風呂、洗面所の詰まりで一番多いのが髪の毛が排水トラップに溜まってしまい、水が流れにくくなってしまう場合です。
風呂場、洗面所も洗濯機同様、排水トラップを外し分解清掃すればほとんど解消します。
しかし、それでも詰まりが解消しない場合は業者に連絡したほうが良いでしょう。
この場合は、緊急性があるのでいくつかの業者に電話で、
「○○が詰まっているので解消してほしいのですがいくらぐらいでご対応可能でしょうか?」
と各業者に聞いてみて、相場を見極めた方がいいでしょう。
この程度の詰まりでの電話で金額も即答できない業者は怪しいため避けた方が無難です。
水回りのリフォームに対するまとめ
1.水回りのリフォームなどで料金が高いのは業者によって理由は千差万別ですが、何件かの業者に見積もりを取ることで相場を調べることが可能です。相場を調べれば、高すぎる業者にリフォームをお願いする確率もかなり減るはずです。
2.施工業者によって施工方法は違いはあるが、工事結果はほぼ一緒になります。
時間に余裕があるときは、複数の会社に見積もりを取り材料費や工事費を比較して検討することをおすすめします。
3.リフォームをしないまでも、長く水回りを使いたい場合は日々の予防策が必須になってきます。排水トラップの清掃は月1で十分ですのでめんどくさがらずにやっていただければ詰まりなどで無駄にお金を払う必要が減るはずです。
水回りのリフォームはなかなか人生においても複数回することはないかと思います。
その中で、無駄に高いお金をかけずに賢く生きていくためには多少の勉強は必要ですが
対策を知っておくだけで水回りだけではなく違う分野にも応用が利くはずです。
毎日使うものは、毎日劣化していきます。壊れてから、リフォームではなくメンテナンスでも手が打てなくなってからリフォームしてくれる人が一人でも増えていただけたら幸いです。
家の水回りのリフォームを考えている方、おそらく設備の使用を始めて20年ほど
経過しているのでないでしょうか?
水栓の交換などはしたが
「水回りの設備は今回が交換初めて」
といった方に、少し全体の相場観などを勉強していただければと思います。
相場観もないのに、初めての業者に頼むのはそれはかなりリスキーになってしまいます。
そのリスクを限りなくなくすためにも「知識」という名の武器を身に着けてから
戦いに挑みましょう!
まずは、全体の相場観!大まかに調べてみよう!
まず基本的な水回りは
「キッチン」「浴室」「洗面台」「トイレ」の4点です。
どれも、私生活で毎日使うものですよね?
もちろん、使うということはそのたびに汚れがたまり、劣化もします。
ざっくりではありますが、水回りの器具の耐久年数は約15~25年ほどと
言われております。
その為、設備の使用開始から20年ほどでリフォームを考える方が多いように
感じます。
まずは、その4点の大まかなリフォーム代金をご覧ください。
キッチンのリフォーム | 約50~150万円 |
浴室のリフォーム | 約50~100万円 |
洗面台のリフォーム | 約~10万円 |
トイレのリフォーム | 約~50万円 |
結構な開きがあることに、驚く方がいらっしゃいます。
もちろん、この開きには大きな違いがあります。
簡単に、お話をするとなると「グレード」の違いになります。
「スタンダード」「ミドル」「ハイグレード」といった形で、基本的な設備は一緒でも
ハイグレードに近くになればより、デザイン性がよく、機能的になっていきます。
その他に、設備以外の設備周辺の「給排水の位置を変える」「クロス(壁紙)を変える」「床材を変える」といった工事が加わることで値段が上下します。
工事を依頼する場合はどうすればよい!?
何となくの、相場観はわかった!
では、「工事をする際はどの業者にお願いすればいいの?」
と思っている方、肝心なのは焦らない事です。
リフォーム箇所が多くなればなるほど、見積金額が多くなってしまうので
いくつかの会社に見積もりを取っていくことをお勧めいたします、
また、現在では大手家電量販店の「ヤマダ電機」や
水回りの設備を販売している「TOTO」「LIXIL」なども
現在はリフォームを行っております。
こういった、元々販売店やメーカーの場合「パッケージ化」されていることが多く
フルリフォームの際はある程度的を絞ってくれているので、選択しやすいです。
また、「TOTO」「LIXIL」は水回りに強いメーカーですのでそこも信頼できる点ですね。
また、水回りに強いメーカーの場合「突っ込んだ質問」にも強いです。
例えば「ここをこうしたい!」といった要望であれば、自社製品で要望に応えられる
商品はないかとすぐに返答をいただけることが多くレスポンスが早いのは
打ち合わせを進めていく段階ではかなり楽になります。
逆に言えば、建築会社などが打ち合わせに来た場合あまり水回りに強くないと
レスポンスが悪く、突っ込んだ質問には
「今すぐは返答できないのでまた次回の時にお話できればと思います」
などと言って、打ち合わせが伸びてしまうのは良くあることです。
まとめ
1.水回りの相場は非常に開きがあります。
それは、水回りの設備だけではなく状況によっては「クロス(壁紙」「床材」などの
変更があると、設備屋さんだけではなく、内装工事の方も必要となってくるのでその分金額が変わってきますので、これだけの開きがあります。
2.打ち合わせを行い、どのような設備にするのか?を決めていき見積もりを
作成していきます。
その為、打ち合わせがスムーズに行かないのは大変ストレスになります。
その点、水回りに強いメーカーの場合は自社製品であればレスポンスが早いため
工事までスムーズに事が進むことが多いです。
記事を読んでいただきありがとうございました。
皆様の水回りのリフォームに少しでも力になれたらと思います。