建設

就活生必見!元社員の施工管理技師が語るスーパーゼネコンの比較とは?

筆者は以前大手ゼネコンで働いていた経験があり、そのときに得た知識や経験をここでは書いていこうと思います!
私は新卒でゼネコンに入社して、東京の超高層の商業施設融合のマンションの建築に携わっていました。
この記事では、そのときの体験談や経験を踏まえて、スーパーゼネコンの違いについて書いていきたいと思います!

ゼネコンとは?

そもそもゼネコンとはどういう意味なのでしょうか?

ゼネコンとは、”General contractor”(ゼネラル・コントラクター)の略のことです。

単語で分けて考えるとゼネラルとは総合という意味で、コントラクターとは建設分野におけつ請負者のことです。つまり、総合請負者という意味になりますね!
ここで、請負とはなんのことだかピンとこない方もいるのではないのでしょうか。

実は、ゼネコンは建設会社なのですが、自分で手を動かして建物を建てるわけではありません。
建設現場で実際に建物を建てているのは、大工さんや鉄筋屋さんといった職人さんたちです。
ゼネコンの仕事は、そういった職人さんに指示を出して設計通りに建物を建設させることなのです。
なので、ゼネコンは大工や鉄筋などの作業を行う会社の元請けとなります。

実際に建設の現場で建物を建てる肉体労働は行いません!


それでは本題の大手ゼネコンの話に入りたいと思います!!

スーパーゼネコンとは?

大手ゼネコンとは、その名前の通りゼネコン会社の中で特に大きい会社のことで、また建設関連会社の中で会社の大きさや売上高が抜きん出て大きい会社のことです。

現在日本では、ゼネコン(総合建設請負業者)が約50万社あると言われています。

その中でも大手となる建設会社を大手ゼネコンと呼び、特に売上高が1兆円超えるゼネコンのことをスーパーゼネコンと呼びます。

スーパーゼネコンは5社あり、
・竹中工務店
・清水建設
・大林組
・鹿島建設
・大成建設

です。

建設業界ではとても有名なので聞いたことがある会社もあるのではないのでしょうか。
みなさんの近くにある大きなビルや空港、トンネルはおそらくこの中の会社のどこかが請け負ったと思いますよ!!

ちなみに東京スカイツリーは大林組が建設したものです。

おそらく他記事を見ても、スーパーゼネコンは規模や行なっている仕事が似ていて違いがあまり分かりづらいですよね。


しかし、スーパーゼネコンは各社ごとに特色がたくさんあります。
これから、これら5社の違いについて説明していきたいと思います。

竹中工務店

まず、一番異質な存在なのは、なんといっても竹中工務店でしょう!!

竹中工務店は5社の中では一番規模が小さい会社です。
しかし、その理由は建築業務しか行なっていないからなのです。

ここで、建設と建築の違いを説明しますね!
端的にいうと、建設は構造物を作ること。建築は建物を作ることです。

いまいちピンとこないかもしれないですが、土木と建築の違いはわかると思いますが。簡単に説明すると、
土木は、道路、橋、ダムなどのインフラを作る分野のこと
建築は、建物を作る分野のこと

です。そして、建設とは土木と建築を合わせた分野のことです。
式で表すと、
建設 = 土木 + 建築
になります!

ですから、竹中工務店は土木分野の業務は請け負わず、建築分野のみを請け負っているゼネコンということになります。

ここが他のスーパーゼネコンとの最大の違いです!

一つに特化した建設会社(竹中工務店の場合は建築会社の方が厳密には正しいですね)
なので、建築物が美しいです!もはや作品の域です。

事実、竹中工務店の経営理念は、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する。」なので、いかに建築に誇りを持って取り組んでいるか分かりますね!

また、非上場会社であることを他のスーパーゼネコンとの違いの一つです。

スーパーゼネコンの中でもかなりユニークな会社です。

清水建設

清水建設は、売上高がおよそ1.2兆円で、去年の社員数が1万を超える数で、スーパーゼネコンの中でも売上高・社員数ともにもっとも規模が大きいゼネコンとなっています。
主な特徴としては、民間の建築工事に強みがあり、受注する工事の規模は大型よりも中小の物件に積極的です。


得意分野としては、建築部門は医療機関で、土木分野はLNGタンクの施工となっています。あとは、会社の理念のなかでもあるように伝統的な信条・価値・品質にこだわりを持っているため社寺建築にも実績があるスーパーゼネコンです。

有名な施工物件としては、愛知の岡崎城や、横浜スタジアム、ディズニーリゾート近くのヒルトン東京ベイなどがあります。

大林組

大林組はスーパーゼネコンの中で売り上げとトップの企業で、2017年度の売上は約1.9兆円にも上っています。大林組は国内トップの座に居座っている業界NO.1なんです!
売上の内訳は国内の建築がおよそ5割で、国内土木と海外建築が約2割と建築分野が強く、海外でも実績を出しているという強みも持っています!

また、国内トップの売上を堅持している余裕からか、今後は非建設の分野「再生可能エネルギー創出事業」といった新領域に注力していく計画です。「しなやかな未来を創る」を標語に掲げ、同関連事業に1,000億円の投資を行う計画です。

大林組が手掛けた主な案件には、東京駅、東京スカイツリーや虎ノ門ヒルズがあります。東京を代表する建築を手広く手がけている企業なんですね!

鹿島建設

鹿島(かじま)は建設業界の中では重鎮です。売上は大林組、社員数は清水建設と名が出ますが、やはり建設業界を牽引しているのは鹿島建設といって間違い無いでしょう!
どこから鹿島建設のイメージは出てきたのか説明します。

建設の企業理念は「進取の精神」です。その理念が表すように、1872年に日本で初めて鉄道工事を請け負い新橋〜横浜間で鉄道を開通させ、現在では当たり前となった高層ビルを日本で初めて建設したのも鹿島建設です。

そして、なにより最大の特徴は、圧倒的な子会社と関連会社の数です。他のスーパーゼネコンと比較するとダントツです!このように鹿島建設はグループ会社のシナジーを活用して、事業領域の強化・拡大業績を伸ばしているんですね!

大成建設

大成建設といえば新宿付近の建設と、開発事業に大きな強みを持っているとうイメージが大きいです!
大成建設が手がけたのは、「新宿三丁目東地区」の開発事業が主な実績として挙げられます。
また、その規模に関していえば、「開発事業」の売上高は1,137億円で、他社と比較(大林組:445億円/鹿島建設:459億円/清水建設:399億円/竹中工務店:498億円)となっており、圧倒的なアドバンテージとなっています!また全体に占める比率でも約7%で一番高い数字です。その結果、全国の法定再開発のうち約20%に関与し、ゼネコンの中で最多です。

大成建設は今後、都市再開発を手がける中で培われたノウハウやネットワークを大規模民間事業でも活用していくことを目指しています。大成建設の今後の成長投資は「海外事業」だけでなく「エネルギー・環境」「都市開発/PPP」「リニューアル」「エンジニアリング」といった分野になっていくと思われます!

まとめ

最後に、5社の特徴をまとめていきたいと思います!

・竹中工務店
建築分野に特化し、非上場のゼネコン
・清水建設
社員数最大のゼネコンで、強みは大小問わず受注する
・大林組
スーパーゼネコンの中で売上最大の企業
・鹿島建設
最大数のグループ会社を有しているゼネコン
・大成建設
開発関連事業に強みがあるゼネコン


建設業界を目指している方は、それぞれの特徴をよく知って企業選択をしていってくださいね!