建設

鉄骨工事技術指針・工事現場施行編の中身を徹底解説!

この記事では「鉄骨工事技術指針・工事現場施行編」に記載されている内容を解説していきます。どのような内容が書かれているか、一部を抜粋して紹介します。

この本には鉄骨工事の基準となる内容が記載されており、鉄骨工事の大まかな流れから細かい検査内容までありとあらゆる事柄が含まれています。

特に本書では実際の工事現場にて重要なことも多く記載されているため、工事現場施行編というタイトルになっています。
では、目次の解説をしていきます。本書の購入を検討している方は是非参考にしてください。

1章 総則

ここでは鉄骨工事とは全体工程の中でどのような役割を担うのか、鉄骨工事が他業種に与える影響についての説明があります。
また、工事現場においての鉄骨工事の品質に対する考え方や心構えを学ぶことができます。どのように品質をマネジメントするのか、協力業者との繋がりも重要な項目です。

2章 鉄骨工事計画

ここでは設計図書から引き渡しまでのフローの記載があり、施工管理業務の流れについて学びます。このフローは非常に細かくできており、見積から引き渡しまでの手順と流れがかなり細く記載されています。
鉄骨工事を全く知らない人にとってはこのフローを見るだけでもかなり参考になり、全体的な流れは掴めると思います。鉄骨工事施行計画の重要性、総合仮説計画への影響、鉄骨工事の進め方も記載があります。
設計図書の確認、市況・労務状況の調査、現場状況・制約条件の確認、工事基本方針の決定、鉄骨製作業者の選定、等の記載があります。
また、建方方法の選定もあり、建て逃げ方式なのか、積み上げ方式なのか、普段はあまり目にしない用語の記載もあり、かなり深い知識が得られます。安全計画では1日に何ピースを施行するのか、作業通路の確保など実際に作業する職人さんがいかに安全に作業するべきかの基本となる考え方の記載があります。

第3章 管理・検査

ここでは主に製作工場の検査が記載されています。実際に工場に入る材料の受け入れ検査と計画、寸法や取り合いの検査、工場溶接や製作要領書の作成、溶接技能者の確認など製作工場で確認するべき内容です。
実際にはこの記載通りには検査や段取りはできないかもしれませんが、本書では基本となる内容があるため知っていて損はないはずです。工作図のチェックポイントや原寸検査、仮組み検査(中間検査)についても記載があり鉄骨工事に関する人はとても参考になると思います。
特に製作工場に関する内容はあまり知っている方がいないため、こういった本で知るか実体験をするしかないと思います。実体験をするにしても本書で前提知識を入れておくのと、おかないのではその吸収率は全く違ってくると思います。

第4章 建方

現場鉄骨建方要領書の確認、重機の選定、アンアーボルトの設置方法、ベースモルタルや免震の施行、鉄骨の精度についても記載があります。
仮ボルトの本数、材料の置き方、吊り荷の注意点、建方順序と注意点、歪み直しのやり方も記載があります。この歪み直しは実際の現場でよく使いますし、よく打ち合わせを行っていないと後々問題になることもあるので注意が必要です。

第5章 高力ボルト接合等

ここでは高力ボルトの種類、管理方法、品質、選定方法、マーキングの仕方、締め付けに使用する機械、などにとついて説明があります。
ボルトは鉄骨工事で非常に重要な役割を担っており、絶対にマスターしておくべき項目です。現場でもボルトのマーキングや管理方法については設計事務所やゼネコンから聞かれることが多いです。
そんな時に知りませんでしたでは済まされない話ですので、よく読んで内容を理解しておきことが大切です。私も最初の方は理解していなくて恥ずかしい思いを何回もしています笑。

第6章 工事現場溶接

ここでは現場溶接に関する注意点、現場での施行方法、施行前検査、施行中の検査、施行後の検査、不具合があった際の対応など幅広い内容の記載があります。現場溶接は天候や施行条件に非常に左右される作業ですので、検査時に不具合が出ないよう初めから注意することが大切です。本書を熟読すれば問題ありませんのでよく読みましょう。

第7章 デッキプレート・頭付きスタッド

ここでは具体的なデッキ、スタッドの施工方法が主に書かれています。デッキの種類、デッキ、スタッドの役割、材料の保管や搬入方法、揚重や敷き込み、施行手順、検査方法、注意点、具体的な内容が書かれています。ここも鉄骨工事に関わる人ならば知っておくべき内容ばかりですので熟読を勧めます。

第8章 鉄骨塗装

塗装の保管、塗装作業、環境保管についての記載があります。

第9章 耐火被覆

耐火構図の規定、耐火被覆構造の材料と工法、耐火被覆と塗装の適合性、施行、吹き付けロックウールの施行、施行後の検査等のついての記載があります。

第10章 安全衛生

安全衛生管理のすすめ方、安全衛生管理の考え方、労働基準法との関係性、資格、特別及び雇い入れ等の教育、容疑等の説明の記載があります。

 

まとめ

本書は鉄骨工事に関わる方は必須の本です。
ゼネコン、製作工場、現場管理者、現場の施行会社など鉄骨工事に関わるすべての人に知っていだだきたい内容です。
むしろ知るべきだと思います。基本的な内容に絞って記載があるため本書を理解しておけば現場で困ることはほとんどないと思いますし、知らない人に教えることも可能だと思います。
私も完璧に内容は理解していませんが、現場に行く際には小まめに目を通してチェックしています。
逆に設計事務所も本書を参考にしているため、本書の内容を理解することで十分対応できるということでもあります。是非、皆さんも参考にして鉄骨工事に生かしてください。