建設

S造・鉄骨工事の単価を専門業者が教えます!ゼネコンの積算部は必見

今回は鉄骨工事の単価についてお話します。鉄骨工事の単価はRC造とは違い、専門業者しか詳細が分からないためブラックボックス的なイメージがあると重います。

私はゼネコン相手に仕事をしていますが、正直に言って鉄骨工事の単価をきちんと理解しているゼネコン担当者はほとんどいないです。

たまに詳しい方がいますが、ゼネコンの積算部であっても鉄骨に関しては業者に丸投げであり、ファブか鉄骨の専門業者に任せているような印象です。
そこで今回は鉄骨工事の単価を解説していきます。

鉄骨工事の項目と単価

まずは鉄骨工事の見積の内訳と単価の説明しますので理解してください。

鉄骨工事の二大項目
1.鉄骨本体工事
2.付帯工事

鉄骨本体工事とは?

文字通りですが、鉄骨本体工事の内訳で内容は以下です。

・鉄骨の鋼材単価(ブレース含む)平均単価 1t/約10万円から13万円
→鋼材価格はH鋼やコラム(柱)に使用する鋼材の価格です。鋼材はメーカーである日本製鉄、JEEスチール、東京製鉄などから材料を調達する際の価格です。この価格は定価が存在せず、市況相場の状況によって価格は変動します。株にように浮き沈みがあり、経済の状況、母材の相場によっても変動しますのでまるで生き物のような存在です。その時その時によって単価は異なり、また売る企業によっても単価は変動します。もっと言うと担当者によっても単価は変わっており、Aさんなら90円、Bさんなら98円というようになります。これは信頼関係や仕事量など様々な要因がありますので一概にこれだかれ安いと言った理由は存在しません。ただ、金額は一律でないことを覚えておいてください。
通常は鋼材メーカー→流通商社→ファブリケータまたは専門商社のルートになります。

・高力ボルトの価格 平均単価 1t/約25万円から30万円
→この価格も売られる会社によって異なります。物量の違いや企業の与信によっても金額の変動があります。最近は高力ボルトの価格が上がっており、以前は1t/25万円で購入できたものが現在は25万円から30万円の幅が出て来ています。これからボルト不足ももっと拡大していくことが予想されますので、価格も同時に上昇すると思われます。

・ファブリケータ(製作工場の費用)すべてを含み平均単価 1t/約6万円から10万円
→具体的には施工図の作成、原寸、工場での加工と組立て、工場での溶接、第三者の検査受け入れ、現場までの運搬費などです。これが製作工場に掛かる費用です。鉄骨工事の費用の大部分は鋼材費と製作工場での費用になります。その他の費用もいろいろとありますが、この二つの費用が一番大きいためこの金額を少しでも下げれるかどうかで、最終的な金額の差が付いて来ます。また、金額についてもかなり幅があります。これは物件や製作工場によって金額が全く異なってくるからです。例えば、MグレードとHグレードの工場を比較した場合、基本的にはHグレードの工場の方が高くなる傾向があります。Hグレードの工場の方が品質管理がしっかりしていたり、工場の設備が充実していたり、工場で働いている人が多かったりするからです。また、安い金額で請け負う工場もあれば高い金額でしか受けない工場もあります。その工場によって方針も異なりますので、こういった金額の幅が発生している形になります。私の経験則で言えば、やはり安い金額でやってくれる工場の品質はそれなりで、金額が高い工場の品質は高い傾向にあります。全部ということではありませんので参考程度に聞いてください。

・現場取付の鳶の人工 建方のみ 平均単価 1t/約1万円
現場で鉄骨を建てる鳶さんの人工です。これは現場で発生する費用なので、少し余裕を持った金額に設定しています。物件の規模や作業内容にもよって変動がありますが、建方と本締めを含めた金額で想定しています。ここは現場の作業なので若干変動があり、赤字になると困るので高めに設定します。

鉄骨付帯工事

鉄骨付帯工事とは本体工事貽貝の部分です。具体的には以下の項目です。

・デッキ
・スタッド
・階段
・現場溶接
・コンクリート止め
・折板受け
・胴縁
・スリーブ
・メッキ費用
・母屋
・鉄骨に取り付けるピース(ネットフック、G梁ピース等)

ざっとこんな感じですが、まだまだたくさんあります。代表的な項目を挙げました。デッキは材料費と取付も含めたり含めなかったりとゼネコンによって差があります。基本的に鉄骨本体に関わってくる項目は製作工場で付けたり、作業する項目です。それ以外は専門業者で行います。例えば、デッキ、スタッド、現場溶接、階段製作などが代表的な項目です。

まとめ

主に本体の鉄骨についての金額と内訳を説明しました。だいたいの流れは理解して頂けたと思います。若干の変動や異なることはあると思いますが、概ねこの考え方で鉄骨工事の単価は決まっています。鉄骨工事の金額は市況によってだいぶ変動しますので、そのあたりの情報をいち早くキャッチして、単価に反映することが大切です。
新聞を読んだり、材料メーカーと繋がっておくと強いと思います。

下記も参考にしてください。