建設

ゼネコン激務の実態と辞めたい理由を解説!就職、転職希望者必見!

はじめまして!!

私は、以前大手ゼネコンで働いていた経験があるんでけど、そのときに得た知識や経験をここでは書いていこうと思います!

今は別の仕事しているのですが、私は新卒でゼネコンに入社して、東京の超高層の商業施設融合のマンションの建築に携わっていました。

このサイトでは、そのときの体験談や経験を踏まえて、大手ゼネコンの激務さについて書いていきたいと思います!

・工期が短かすぎる

・建設業界は競争過多(企業が多すぎ)

・転勤が多すぎ(離島や海外も含めて)

・もう仕事がない

・バブル期に採用しすぎ、でも若手は人材不足=若手ほど激務

・労働時間が長い

・人間関係の問題に悩む

1つずつ説明していきます!

工期が短すぎる

ゼネコン会社はクライアント(施主)の要望にしたがって受注高や納期を決めます。その取引の中で競合他社との差別化を図るためにクライアントにとってよりよい条件を提示します。

じゃあ、前もって工期が長くなるように契約すればいいじゃん!と思うかもしれませんが、受注産業ではそれが厳しいのが現状です。

皆さんが車や家やパソコンなど金額の高い、高額な商品を買おうとする時に何店かの店で価格を調べて安くて信頼のおける店で商品を買うのと同じで、建物を建てたいと考えている会社はゼネコン数社と商談をして競争させ、1番条件の良いゼネコンと契約をします。

この競争で勝つ為には少ない日数で安くて実用性のある提案をしないといけません。ここで、工期を長くするということは競争相手に勝てない事に繋がってしまうため、最低限の工事日数しか確保できないのです。

建設業界は競争過多(企業が多すぎ)

 

建設業界は、全業界の10%を建設業界は占めているくらい大きな産業です。

企業数にして約45万の数が存在するのでとても競合他社は多く存在します。

そのなか公共機関や民間事業がどこに建設を依頼するか決めるので、建設系の企業は躍起になって仕事を取りに行きます。したがって、とても競争率は高くなります。

そのこともあって、前述した通りより良い条件をクライアントに提示するために結果として工期が短くなります!

ということで、競争が激しすぎて儲かってないことが「建設業界=ブラック・激務業界」になっている理由です。

転勤が多く安全でない(離島や海外も含めて)


ゼネコン会社は本当に転勤が多く激務です。

建設業界は本当にいろんなところで建物やインフラを整えています

そして、建物は建築分野が担当して、インフラ関係は土木分野が担当しており 業務は分かれています。しかし、変わらずどちらも転勤は多いです。

特に土木職の人は、道路やダムなど、または離島の工事のため人が住んでいないようなところで働いています。ですがそのような所のほうが建設の需要があるのが確かです。

最近有名なのが、沖ノ鳥島の工事ですよね!

この工事は独占的に漁業や海底資源の開発ができる排他的経済水域の維持を目指し、中華人民共和国も意識するという国策工事で、内密に行われていました。しかし、2014年に桟橋がひっくり返って工事従業者が7名亡くなりました。

この事故からもわかるように作業場所によっては工事現場は非常に危険が多くあります。

このような危険な所まで、ゼネコン社員は転勤して働いています。

次に海外勤務もあるという話についてしていきますね。

建設業界にとって、日本はもう成長期は通り過ぎて成熟期に入っている市場です。

一通りのインフラも整っているし、住宅やマンション、オフィスビルも十分に足りている状況となっています。結果、建設業界の仕事はどんどん減っています。
新しい建築物なんて必要最小限でいいのです。

つまり日本での仕事ではなく、今後は海外に進出することはもう建設業界では必然なのです。

私が以前働いていたゼネコンも海外に早くから目を向けており、主に東南アジアでは高いシェア率をとっています。

そこで建設しているのは空港やホテルなどのこれからそのような開発途上国の国々にとっては必要不可欠です。これら国々はまだ日本のように空港すら整っていないので、日本のゼネコンはそこに目を向け始めたのです。

このような理由から海外転勤もゼネコンでは頻繁に行われています。

しかし、海外勤務は決して安全ではありません。

私は海外転勤はありませんでしたが、先輩の話を聞くと本当に安全ではないなと感じました。もちろん治安の面でも日本の方がいいのは当たり前なのですが、一番の理由は家族を連れて行くかどうかということでした。
その先輩は結婚して日が浅く、子供が生まれたばかりでした。そのため単身赴任するかしないでかなり議論したそうでした。

このようにこれまで住む場所が変わるということはかなりの負担を社員には感じることとなります。海外転勤は特にハードルが高いものになりますよね・・。

結局はその人次第ということになり賛否両論だとは思いますが、誰が直面しても大きな転換を強いられることは間違いないでしょう。

もう仕事がない

ゼネコンの仕事がないというのは、これは国内に限った話になります。

もちろん前述した通り、海外に目を向けて場合はこの限りではありません。

しかし、国内のインフラや建築物はとうに成熟しきっています。

なので、政府は民間の助けとして公共事業を発注しています。その最たる例がオリンピックですね。

現状ではオリンピックのために無理やり今後無くてもいい新国立競技場などを建設して、建設業界になんとか利益が出るよう四苦八苦している状況です。

よく考えてください!今更オリンピックのために新しい建物が必要ですか?

確かにオリンピックをするには必要かもしれません。

しかし、オリンピックの後に新しく建てた建物は果たして本当に必要でしょうか。

実際見積もりとして、新しく建築した建物は、毎年維持管理で赤字になることが算出されています。

また、新国立競技場は陸上競技のために建築されたもの(現在建築中)なのに、オリンピック以降は金にならないから、陸上トラックを剥ぎ取って球技専門の会場にするそうです。

金のことをいうならそもそも作らないでなんとかならなかったのかと言いたいものです・・。

オリンピックの話はここまでにして。話を進めていきますね!

先ほど、建設業界は日本にとってすでに成熟産業となっていると述べました。では建設業界はどうなっているのか数字で見ていきたいと思います。

建設業界、特に大手50社(ゼネコン大手~中堅~下請け)の建設受注状況の推移を見ると、過去〜現在の建設業界がどれだけ衰退しているのかわかります。

受注高は減少しているのに、スーパーゼネコン5社(鹿島・清水建設・竹中工務店・大林組・大成建設)は潰れてないし、中堅・小規模ゼネコンもあいかわらず生き残っている状況。

客からするとローコスト・短納期で建設を請け負ってくれるので嬉しい限りですが、ゼネコンからすると、おもしろくないでしょうね。まったく儲からないのですから。

儲かっていない業界・企業というのは社員にサービス残業をさせる(人件費を下げる)か、社員数を減らして一人当たりの仕事量を増やす、でしか利益を出せないのです。

ゼネコンの受注額は年々下がっています。現在はなんとかオリンピック効果で回復しましたが、その後の動向は明るいものではないでしょう。

これはすでにデータ上で明らかになっていることです。以下のグラフを見てください。

※日本建設連合「受注実績調査」

日本建設連合の調べによると、建設投資額のピークはバブル期で26.7兆円、それからは右肩下がりで落ち込んでいます。

上の資料は2011年までなので現在のデータまで反映されていませんが、現在は、実はオリンピックの影響で上がっています。それでもオリンピックが終わればその効果が著しく落ち込んでいくのは上のグラフの様子から推測できるでしょう。

また、公共機関が発注した建設工事費についても同様な暗い現状となっています。

平成10年度と平成27年度を比較すると10兆円も差があることを示したのが下の図ですね!

※国土交通省(2017年)調査結果

URL:https://www.sato-nobuaki.jp/report/2017/20170321-003.pdf

バブル期に採用しすぎ、でも若手は人材不足

現在建設業界は極端な若手不足と高年齢者の割合が高いです。これは題名にある通りバブル期に多くの新卒を採用して現在若者が入社しないことがその背景にあります。つまり、頭でっかちの組織になっているということです。

そのことは如実に表したグラフで明らかになるので、建設業界で働いている人はどのように変わっているのかを以下のグラフで良く見てみてください。

※国土交通省(2017年)調査結果

URL:https://www.sato-nobuaki.jp/report/2017/20170321-003.pdf

 

建設業界の就業者の現状は20年前と比べて200万人も少なっていることが分かります。

逆にそして高齢者の割合は年々増加しています。

20年前は高齢者の割合が20%ほどだったのに対して、現在は30%を超えた割合である。また、30歳以下の若手・中堅は、現状1割以下です。

つまり、今の建設業界の平均年齢は極端な右肩上がりとなっています。

この点が若手にとってすごく負担を強いており、若手世代にとってブラックになりやすい傾向を生み出しています。

事実、最近新国立競技場の建設に関わっていた23歳の新入社員が激務のために自殺したというニュースが話題になりました。

この点からゼネコンは特に若手に対して激務になりがちです。

労働時間が長い


ゼネコンの仕事は、
残業も多く非常にハードです。

特に、現場寄りの工事監督責任者や設計、デザイナーなどの職種は、常に多忙です。

そのため、現場状況により月の残業時間は大きく変わりますが、繁忙期がなくても月の残業時間が80時間を超えることもあります。

よって、年間の残業代だけでも、かなりの金額になってきます。

またそれに加え、早朝や深夜残業と休日出勤の手当も加算されます。

ちなみに、建設業界は、他の業界に比べて残業代の払いは非常に良いのも特徴です。

ところが、勤務時間は80時間以上なのが実際のところです。

私の働いていた現場は、会社の規則(今は働き方改革という法律が制定されてかなり厳格になっている)で80時間と申請していますが、リアルな残業時間はおそらく100時間は超えていたと思います。

有給休暇もあってないようなもので、本社には「この日は有給休暇なので休みます!」と休みの日を提出していましたが、バレないように出勤していました。悪く言えば本当にブラックな業界だと言えます。

しかし、全員出勤している日でさえも残業しているのに、休むとなるとその人の業務の代わりを誰かが受け持ち負担が大きくなります。ということは必然的に誰も休めません。

また、休日出勤は当たり前です。

サラリーマンは土・日曜日を休んでも、有給休暇を取っても基本給が設定されているため月給が大きく変わることはありません。

しかし、現場で体を動かして建物を作っている職人たちは日当で給料を貰っています。今まで月曜日から土曜日まで働き、週一日の休みで生計を立てているので職人たちの賃金は土曜ありきで成り立ってきた訳です。

ここで週休二日に変わってしまうと毎週1日分の収入が減ってしまうのです。

仮に職人さん1人の1日あたりの給料を1万円とした場合、週休二日になることで4日分のお金が支払われなくなるため、月のお金は4万円減る事になります。

この月は週休二日にするから、その分の4万円は減額します!と言われれば生活が苦しくなり、不平不満の文句の嵐になると思います。

誰もが、お金は欲しいですもんね!

この2つが週休2日を導入し辛い理由です。

以上の理由から他業界と比較して、ゼネコンは労働時間が長い傾向にあります。

人間関係の問題


ゼネコンで建設現場で働く社員は、
現場の監督の業務が主たる業務内容です。なので建設現場で監督の元で管理する仕事のプレッシャーは相当なものです。

仕事を始めるにあたって建築関係の学校を出ている出ていないは正直そんなに大差ありません。建築学部を出て若干の知識はかじっているかもしれませんが、少し座学で現場について聞いただけのズブのど素人が指示を出せるわけがありません。

もちろん新卒で入りたての社員が図面を読む事も出来ませんし、機材の名称などもまるでわかりません。現場で働いている職種も全部は把握していないでしょう。

工程など問題外でまるっきり何もわからない状態で現場に派遣をされるので、最初のうちは何を始めたらいいのか全くわからないということが多くあります。

そのような完全に素人の状態ではありますが、ゼネコンの社員は現場監督が業務であるので、現場で働いている職人さんたちに指示して管理しないといけません。

もちろん作業員さんたちはかなりの年上でその道のプロの人たちです。

初めは、その人たちに対して自分が指示を出すなど到底出来ないでしょう。

職人さんと言えば言葉の通り職人気質で強面で気の強い方が多くとても怖いです。

初日も現場に入ったばかりで誰が誰かもわからず現場の事も建築についてもわからない状況なのですが、職人さんは現場管理の人という認識なので様々なことを尋ねてきます。例えば、次の作業内容であったり、いつまでに今やっている作業を終えるのかや、他の職種の人との調整などいろいろです。

ある程度現場にいると大まかな事などは把握できるようになるのですが、そうなってくるとやる事が増えて行き労働時間は増える一方でした。

天候でも関係なしに仕事は進めないといけないので体力的にもハードに感じる人も多くいると思います。

現場に行って職人さんに直接指示を出すことがしばしばあるのですが、よく衝突することがあります。

「この作業は工程重視で実際にどれだけ時間がかかるかなんて考えてない。お前たちでやれ!」など怒号が飛ぶのは日常茶飯事です。そんな時はゼネコン社員も自分たちの業務を抱えてはいるものの職人の手伝いをしながら現場で作業をするということも多くありました。

そんな体育会系の中で揉まれ、現場での肉体労働が終われば、戸締りなどをし、事務所で書類の整理を行うと言った忙しいの日々を過ごしました。

このような仕事内容なので、朝は早いし、夜は遅くとても労働時間は長いです。

時には帰る移動時間を考えたら現場の事務所に泊まって次の日を迎えるということもしばしばです。1週間家に帰らずずっと事務所泊まりの時がある時期もあります。

また、土日の休日や有給なども返上で働く場合も多々あります。

現場が終われば次の現場の監督の元に派遣される日々で、現場の所長次第で現場のルールは大きく変わるので、そこに順応するのも一苦労となります。

まとめ

私自身は、ゼネコンに入った理由は「高収入だから」だったのですが、あれだけ働けば高収入なのは当たり前で、時給換算したらアルバイトと変わらないと悟ったからです。

ただ、建設の仕事にやりがいを感じて現場を楽しんでいる友人もいるので結局は人それぞれだと思います。